会報誌Natiful

【Vol.65】ネイリスト応援企画

ネイリスト応援企画 JNA教育委員長からのメッセージ4

2007年プロフェッショナル部門のネイルケアは「ナチュラルフレンチルック」に決定! JNAコンペ(アジアネイルフェスティバル&インターナショナルネイルエキスポ)

仲宗根幸子 JNA副理事長・教育委員会委員長

検定試験やコンテストを目標に練習した「赤ポリッシュ」は上手。でも、他の色はどうでしょう?

JNAの“ネイリスト技能検定試験”や“ネイルコンテスト”のネイルケア競技では、「真っ赤なカラーポリッシュ」が定番となってしまいました。
そのため、常に赤のポリッシュの練習を強いられるため、赤ポリッシュのカラーリング技術は平均的に良くなっています。
検定試験では合格者数(定員)を決めていませんが、コンテストの最終選考では順位をつけるのに苦労するほど「赤ポリッシュのカラーリング技術」は向上しています。でも、他の色も同様に塗ることができますか?

年代を超え、昔から変わらぬおしゃれな女性の定番がナチュラルフレンチルック!

“フレンチルック”の発祥はパリ。おしゃれな女性に愛されたフレンチルックは、やがてアメリカへ渡りました。年齢や世代を選ばず、上品なコーディネイトでエレガントな女性を演出するフレンチルックは、永遠の定番アイテムとして上流階級の人々、エグゼクティブたちに愛されています。
そもそも“フレンチスカルプチュアネイル”も、この「ナチュラルフレンチルック」の塗り方から発案されました。
若いネイリストたちの中には、フレンチスカルプチュアを真似て“フレンチネイル”の塗り方が生まれたと思っている方が少なくありませんが、“フレンチスカルプチュアネイル”の始まりこそ、「ナチュラルフレンチルック」なのです。

JNA認定講師資格試験のネイルケア&カラーリングは「ナチュラルフレンチルック」。

すでに“JNA認定講師資格試験”のカラーリングは、「ナチュラルフレンチルック」を規程にしています。
ベースカラーとなる「ナチュラルスキンカラー」は、地色(ナチュラルネイル)が透けて見えないリゾット、あるいはマット系のカラーポリッシュを使い、フリーエッジは白でバランスよくスマイルラインを描きながら塗るというカラーリング技術です。
受験生は各自、それぞれが創意工夫を凝らしながら規定に添った作品に仕上げるのです。

恐るべし白のカラーポリッシュ。この熟練、克服こそがプロの技

「白のカラーポリッシュは塗り方が難しい!」――そうです。白のカラーポリッシュは色ムラが出やすく、ボトルの中ではすぐ“ベトベト”になります。在庫として保持することも難しい色です。その理由は、隠蔽色だから。
下地(ナチュラルネイル)の色を消すために白色顔料の配分も多く、顔料(チタン)に加える樹脂、ニトロセルロース、沈殿防止剤(スペアラルコニタムヘクトライト)などの配合も多く含まれます。そのため“トロ味”が濃くなってしまうのです。
また、空気に触れると粘度が上がりますし、ボトルを持つ手指の熱でも粘度がやはり上昇します。
こうした理由から、10本のフレンチを塗るために、3~5本の白ポリッシュが必要になってしまうのです。
薄い色の「マット系」ポリッシュも同様な作り方をしているので、やはり塗り方が難しく、刷毛運びに熟練が必要になります。

「ナチュラルフレンチルック」決定の理由は、熟練のカラーリングがプロとしての使命だから。

カラーポリッシュにはさまざまなタイプの色があり、それぞれの質感も違うので、塗り方ひとつをとっても工夫が必要です。ムラなく、美しく塗るためのコツや、色によっての刷毛の運び方など、すべて「赤ポリッシュ」と同様とは限りません。
敢えて、プロ部門のネイルケア競技に「ナチュラルフレンチルック」を登用したのは、どんな色でも自在に塗ることが出来る熟練した“カラーリングテクニック”をマスターすることこそ、プロフェッショナルとしての使命だからです。

地色が透けて見えない隠蔽色でもベトつかない、白ポリッシュの開発を期待します。

「ベトつかない白ポリッシュの開発を急いでください!」――メーカーさんへのお願いです。
フレンチを塗る時に便利な平筆も販売されていますが、「ナチュラルフレンチルック」を再び浸透させるためにも、ネイリストが嫌がる白のベトつきを早く解消しなければなりません。
今後、JNAのコンテストや認定講師資格試験で使用する、ナチュラル・ピンク・スキン系カラー(ラメ、パール抜き)は、地色(ナチュラルネイル)が透けて見えないこと。これらのポリッシュが隠蔽色でありながら、ベトつかないこと――目下の急務です。お互いのビジネスの発展のために!

ネイリストのカラーリング離れで色を塗る技術の低下が危惧されます。

「赤ポリッシュ」は上手に塗れても、他のカラーリング技術が低下しているのでは…と、感じるのは何故でしょうか。
ベテランのネイリストも「最近のネイリストはカラーリング技術が低下しているのでは」と、危惧しています。
その背景は、イクステンションによるフレンチルックやカラーのアクリル、またジェルを使用したデザイン(アート)が求められ、カラーポリッシュによる仕上げが少なくなったことではないかと思われます。
もちろんプロとしての技術は、ネイルケアばかりでなくイクステンション技術も重要。サロンワークに欠かせません。
しかし、若い女性に絶大な人気の“義爪とアート”も、世代(年齢)とともに長年のイクステンション生活からナチュラルネイルに戻る時代が来ます。また、生活状況などでイクステンションになじめない女性もいます。
そのような時に求められる技術が、“ネイルケア”とプロフェッショナルならではの“カラーリング”ではないでしょうか。
プロにしか塗れない色、プロしかできないデザイン、それこそがサロン離れを許さない「テクニック」が必要です。

コンテストの目標は、サロンワークの「技術の向上!」エントリーを待っています。

コンテストは、トロフィーを手にすることばかりが目標ではありません。サロンワークの中で大切なお客さまのオーダーに応えられる100%の技術を目ざすトレーニングの場です。
「難しいからやらない」のではなく、プロだから「難しくてもこなす」精神が大切です。
ぜひ「ナチュラルフレンチルック」をマスターして、多くのプロフェッショナル・ネイリストが出場されることを願っています。